北海道の高校を卒業し、横浜の会社に就職しました。

大学進学を諦めて就職したことを引きずり、ふてくされたままの就職でした。

職場に配属されて間も無くのこと、新入社員の課題作文を書くことになりました。

「仕事をするために必要な心構え」の様なタイトルだったと記憶しています。

 

18歳の若造は、とにかく3点作文用紙にぶつけました。

後日のこと。課長が席を立ち私の方に歩き出しました。私の作文を持っています。

課長はいい大学を出たエリートだと先輩から聞かされていました。そんな人には会ったことないし、

配属の日に挨拶した程度でした。なんとなく雲の上の存在で、近寄りがたい。

私の席に来て、課長は言います。さすがに私は緊張!

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『彦野君、この2点目の「仕事をするにはユーモアのセンスが必要だ。」という内容はすごく良いね。良いこと言ってるよ。』

と褒めた!  びっくり!「この人、俺の名前知ってるんだ!」

見上げるような高い存在の人が、自分に近寄って褒めちゃってるよ!

 

その瞬間、自分はここに居て良い人間なんだと思えました。

ニヤニヤがこらえきれません。嬉しさとエネルギーがあふれました。

課長だから、新入社員の私の名前を知っていて「当然」ですが、私は褒められた時に初めて「実感」出来たんです。

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今思えば、褒めてくれたことはコーチングでいうところの「承認」ですね。

コーチングは積極的にほめることで、本人の存在を承認します。そうされるとその場で意欲が跳ね上がる。

日常会話で意識的に誰かを「ほめて」みてください。何か変化が現れるはずです。

ポイントは、相手のために、という意識かもしれませんね。

相手が喜んでくれたら、いずれ自分にも喜びが返ってくるでしょう。「喜びの貯金」は楽しみ!