就職して、横浜市戸塚という町の独身寮に住むことになりました。

その頃の私は、生まれ育った北海道とは違う気候や人の気質に戸惑いながら

これから一人前に仕事が出来るようになるのだろうかという思いでいっぱいでした。

散髪は、戸塚駅前の理髪店に行きました。

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流行っている店で、いつも混んでいた記憶があります。

最初の夏のことでした。ボーボーに伸びた髪の毛を切りに行きました。

カット、シャンプー、顔そりなど一通りやってもらって、最後の仕上げの段階で、

理容師のおじさんが私に尋ねました。「なにかつけるかい?」

私は、当時ポピュラーだったヘアトニックを頼みました(多分、ヘアトニック^^)。

するとおじさんは「わかりました」とは言わずに、満面の笑みで「そうですね!!」と言ってくれました。

その瞬間、温泉の様に暖かい嬉しさが込み上げて来るではありませんか(*^ワ^*)

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一体なんだろう、この嬉しい気持ちは!

「そうですね」の響きが、「ヘアトニックを選ぶなんてセンス良いね!やるねー!この夏の時期はやっぱりヘアトニックだよね!」

と褒められた気分!予想外の言葉に出会って最高の気分に!

その後、横浜の生活に少しづつ慣れて行きました。

今では、戸塚は自分の第二の故郷だと感じています。きっと、それは理髪店のおじさんの様な

応援を、戸塚の町のいろんなところで、してもらったから!と思えるのです。

「そうですね」の表現は、コーチングでいうところの「承認」ですね。承認は相手への存在承認で

あり、相手の自己肯定感が高まります。こんな簡単なことで相手の元気がアップ^^

これと同じ自己肯定感の高まりを、自分自身で起こすのは、これほど簡単には行きません。

だから、仲間と友人と家族とで互いに応援することは、価値があると感じています。

 

「はい、わかりました。」という場面を「そうですね」に変える実験をしてみてはどうでしょう。

相手が嬉しくなり、関係がよりハッピーになるかもしれません。